1.骨格とは何か
骨格とは、人間の身体を支えている構造物で、内臓も保護しているものです。人間は200個余りの骨から成り立っています。骨の役割には以下の5つのものがあります。
① 支持
骨が連結して骨格を形成し、身体を支持しています。
② 運動
骨は筋肉の作用により、運動を生み出す関節の働きを作り出します。
③ 保護
肋骨や骨盤などで囲まれた空洞によって、内臓が保護されます。
④ 造血
骨の中にある骨髄が血液を作り出しています。(成人では胸骨、肋骨、骨盤、脊椎など)
⑤ 貯蔵
骨の外側の層ではカルシウムやリンなどが蓄えられます。
2.なぜ骨格がゆがんでしまうのか?
本来、骨格には正常な位置や可動域(動きやすさ)があり、その位置や可動域を基準にして、ズレているか否かの判断をします。どのような状態が正常なのかというと、下の図が参考になると思います。
骨に加えられる力には以下のものがあり、これらの力のバランスが崩れると、関節など骨のつなぎ目のズレを誘発して、通常の骨格の配列がズレてしまいます。
① 筋によって引っ張られる力
前後、左右、表裏についている筋肉のバランスが崩れてきます
② 重力によって引っ張られる力
筋力低下により、重力に対して保てなくなると崩れてきます
③ 外から加えられる力
事故の衝撃や、重たい物を持ち続けたり、絶えず外側から押し付けられるようなストレス
④ 内側から加えられる力
出産の際に、赤ちゃんが通る産道を確保するために、骨盤帯が拡張されます
3.骨格がゆがんでしまう日常生活習慣チェックリスト
□ 片足に体重をかけて立つ、足を交差して立つことが多い
□ 足を組んでイスに座ることが多い
□ バッグ等を持つ(掛ける)手(肩)は決まっている
□ 寝転がってテレビを見たり、本を読んだりすることが多い
□ テレビやパソコンの画面を見るとき、体をひねっている
□ 運動をすることがほとんどない
□ 片手、片足をよく使うスポーツをしている
□ ストレスを感じることが多い
□ サイズの合わない靴や下着を身に着けている
□ 横座りやアヒル座りをすることが多い。
4.骨格がゆがんでしまうとどうなるのか?
骨格がゆがむと当然ながら姿勢に変化が現れます。姿勢が悪くなるということは、筋肉のバランスが崩れたり、背骨や骨盤などの位置などがゆがんでしまうので、健康への影響も出てきます。
例えば、背骨や骨盤の位置がズレることで、内臓が圧迫されたり、血流が悪くなったりして、内臓機能の低下につながります。その影響で、消化不良、生理不順、代謝の低下、むくみ、冷え性など、様々な症状が現れてきます。
さらに筋肉のバランスが崩れて、不自然な力の入り方をするようになると、肩こりや頭痛、腰痛などを引き起こしたり、関節の可動性の低下を引き起こすこともあります。
5.整体院 空海で行う骨格調整の部位
これらの場所に対して、当院では治療が可能です。検査・評価をして必要な方に、必要な部位を調整していきます。
ただしボキボキと痛みを生じながら、無理やり骨格を動かすような事は非常に危険を伴います。そのような方法で調整しても、筋肉や皮下組織の硬さが残ったままなので結局は引っ張られて骨格も痛みも元に戻ってしまいます。
大切なのは「なぜ、そのように骨格がズレてしまったのかを追求すること」です。
当院では、原因を追究し、根本的な問題を解消したのちに、皮下組織・筋・骨格の3つの組織を順に調整していきます。そうする事で身体に負担をかけずに確実に痛みの戻りが少ない、治療が可能になります。